新盆(初盆)は、故人が亡くなってから初めて迎える大切なお盆です。
法要では香典やお供えをいただく機会が多く、「お返しは必要なの?」「どんな品物を選べば失礼にならない?」と悩む方も少なくありません。
結論から言えば、新盆のお返しは地域の風習や法要の内容によって異なりますが、香典やお供えをいただいた場合には返礼品を用意するケースが一般的です。
この記事では、新盆のお返しが必要なケースや不要なケースをはじめ、費用相場、おすすめの品物、避けるべき贈り物、掛け紙や挨拶状のマナーまで詳しく解説します。
- 新盆(初盆)のお返しは必要?
- 新盆のお返しの相場と選び方
- 新盆のお返しに人気の品物
- 新盆のお返しで避けたい品物
- 掛け紙(のし)と挨拶状のマナー
- よくある質問
- 地域によって異なる風習にも注意
新盆(初盆)のお返しは必要?

新盆では、親族や知人から香典やお供え物、提灯代、線香代などをいただくことがあります。
例えば、
- 法要後に会食を行う地域では返礼品を簡略化する場合がある
- 会食を行わない場合は返礼品のみを渡すケースが多い
- 地域独自の風習によって考え方が異なる
このように、地域性や親族間の慣習が大きく影響します。
迷った場合は、年長者や親族、菩提寺へ確認すると安心です。
新盆(初盆)とは?
新盆とは、故人が亡くなって四十九日の法要を終えたあと、初めて迎えるお盆を指します。
もし四十九日を迎える前にお盆が来る場合は、その年ではなく翌年のお盆に新盆法要を行うことが一般的です。
地域によっては、
- 新盆(しんぼん)
- 新盆(あらぼん)
- 初盆(はつぼん)
- 初盆(ういぼん)
など、さまざまな呼び方があります。
新盆のお返しの相場と選び方
返礼品を選ぶ際は、「気持ちを伝えること」と「受け取る方の負担にならないこと」の両方を意識すると失敗しません。
費用相場
一般的な目安は、いただいた香典の3分の1〜半額程度です。
例えば、
- 香典5,000円なら1,500〜2,500円程度
- 香典10,000円なら3,000〜5,000円程度
- 香典30,000円なら10,000〜15,000円程度
ただし地域によって相場が異なるため、親族とも相談して決めることをおすすめします。
選び方のポイント
持ち帰りやすいもの
法要当日に渡す場合は、荷物になりにくいものがおすすめです。
- 軽い
- コンパクト
- 割れにくい
この3点を意識すると喜ばれます。
日持ちするもの
食品を選ぶ場合は、
- 常温保存できる
- 賞味期限が長い
- 個包装
といった条件を満たすものが適しています。
「消えもの」を選ぶ
仏事では使い切ってなくなる「消えもの」が昔から好まれています。
例えば、
- お菓子
- お茶
- 洗剤
- 石けん
- タオル
などは定番のお返しです。
新盆のお返しに人気の品物
お菓子
最も選ばれている返礼品です。
特に人気なのは、
- 焼き菓子
- せんべい
- 和菓子
- 水ようかん
- ゼリー
夏場でも渡しやすく、年代を問わず喜ばれます。
カタログギフト
近年人気が高まっているのがカタログギフトです。
相手が必要なものを自由に選べるため、
- 好みが分からない
- 家族構成が分からない
- 遠方へ送る
このような場合にも適しています。
飲み物
定番のお返しとして、
- 緑茶
- 紅茶
- コーヒー
- ジュース
なども人気があります。
食品とのセット商品も多く、幅広い年代に贈れます。
素麺
夏らしい贈り物として定番です。
「細く長く良いご縁が続く」という意味を込めて選ばれることもあります。
タオル
タオルは実用性が高く、白を基調とした落ち着いたデザインが人気です。
「涙をぬぐう」という意味合いから仏事でも広く利用されています。
洗剤・石けん
毎日使える消耗品として人気があります。
「不幸を洗い流す」という意味もあり、昔から返礼品の定番となっています。
その他の人気商品
以下のような食品も選ばれています。
- 海苔
- 調味料
- 梅干し
- ジャム
- ドレッシング
- お吸い物セット
いずれも保存しやすく、実用性があります。
新盆のお返しで避けたい品物
返礼品には避けた方がよいとされるものもあります。
肉や魚
昔から「四つ足生臭もの」と呼ばれ、殺生を連想させるため控えられてきました。
ただし、カタログギフトで相手が選ぶ場合は問題ないと考えられるケースもあります。
お祝いを連想するもの
次のような品物は避けるのが無難です。
- 鰹節
- 昆布
- 松竹梅の柄
- 鶴や亀のデザイン
- 縁起物をモチーフにした商品
これらは慶事向けの印象が強いためです。
長く残る記念品
置物やインテリアなど形に残る品物は、「悲しみを残す」と考えられることがあるため、仏事ではあまり選ばれません。
華美な包装
赤や金を多用した包装紙やリボンはお祝いを連想させます。
落ち着いた色合いの包装を選びましょう。
掛け紙(のし)と挨拶状のマナー
掛け紙の表書き
新盆のお返しでは、熨斗(のし)が付いた祝い用ではなく、弔事用の掛け紙を使用します。
表書きには、
- 志
- 新盆志
- 初盆志
- 新盆供養
- 初盆供養
- 粗供養(地域による)
などが使われます。
水引は黒白、または地域によって黄白を使用します。
名前の書き方
水引の下には、
- 施主の氏名
- ○○家
のいずれかを記載します。
挨拶状を添える場合
配送で返礼品を送る場合は、挨拶状を添えるのが一般的です。
内容は、
- 香典やお供えへのお礼
- 法要を無事終えた報告
- 心ばかりの返礼品を贈ること
- 今後のお付き合いへのお願い
を簡潔にまとめます。
なお、弔事では句読点を用いない慣習があります。
また、
- 重ね重ね
- たびたび
- くれぐれも
など、不幸が続くことを連想させる忌み言葉は避けましょう。
よくある質問
お返しはいつ渡す?
法要当日に渡す場合は、会食がある場合は終了後、会食がない場合は法要後に渡します。
配送する場合は、法要終了後2週間以内を目安に届くよう手配するとよいでしょう。
高額な香典をいただいた場合は?
用意していた返礼品では金額が見合わない場合、後日改めて追加でお返しを贈る方法があります。
お返しをもらったら再度お礼は必要?
基本的に返礼品へのお返しは不要です。
ただし、無事に受け取ったことを電話や手紙、メールなどで伝えると丁寧な印象になります。
地域によって異なる風習にも注意
全国共通と思われがちな新盆ですが、実際には地域独自の習慣が残っているところもあります。
例えば静岡県遠州地方の一部では「盆義理」という風習があり、ご近所や知人が香典を持参して新盆のお参りをする文化があります。
地域によって金額や返礼品の内容も異なるため、迷った際は親族や地域の慣習を確認しておくと安心です。
まとめ
新盆(初盆)のお返しは、香典やお供えへの感謝を伝える大切な贈り物です。
基本的には「消えもの」と呼ばれる食品や日用品が選ばれ、相場はいただいた金額の3分の1〜半額程度が目安とされています。
返礼品選びでは、持ち帰りやすさや日持ちの良さ、地域の風習にも配慮すると、より丁寧な印象になります。
また、掛け紙や挨拶状にも仏事ならではのマナーがあります。
事前に確認し、失礼のない形で感謝の気持ちを伝えましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました!
