高速道路を走っていると、通常よりかなり遅い速度で走行しているパトロールカーを見かけることがあります。
「前が遅いから追い越してしまおう」と思うドライバーもいるかもしれません。
しかしその行為、実は大変危険なもの。
パトロールカーが低速で走っているときは、一般車の安全を守るための“重要任務”を行っている最中なのです。
本記事では、NEXCO中日本が注意喚起した内容をもとに、パトロールカーが低速走行する理由、「先頭固定」と呼ばれる業務の意味、そして遭遇した際の正しい対応をわかりやすく解説します。
高速道路で遅いパトロールカー…抜いていいの?

画像引用元:NEXCO中日本
高速道路で制限速度よりも低速で走っているパトロールカーを見て、「抜いてもいいの?」と疑問に思うドライバーは少なくありません。
しかし結論は 抜いてはいけない です。
NEXCO中日本は2025年11月7日、公式X(旧Twitter)で以下のように呼びかけました。
- パトロールカーの低速走行中は“落下物対応”の可能性がある
- 後続車は追い越し禁止
- ハザードを点灯しつつ、パトロールカーに合わせて低速走行を行う
つまり、パトロールカーは“一般車の安全確保”のために、あえて速度を落として走っているのです。
低速走行の理由は「落下物」や「異常の予防」
道路の危険を最速で取り除くため
NEXCO中日本によると、パトロールカーが低速走行しているとき、道路上には以下のような危険が潜んでいます。
- 荷物の落下物
- タイヤ片
- シートや毛布など軽い布類
- 車両のパーツ
- 事故につながる異物
投稿された動画では、パトロールカーが毛布の落下物を発見後、わずか1分ほどで停車して撤去していました。
高速道路での落下物は重大事故につながりやすく、迅速な対応が求められます。
そのためパトロールカーは“落下地点の数km手前から低速で走行”し、状況を確認しながら交通流を抑えて安全を確保しているのです。
「先頭固定」という重要な業務
先頭固定とは?
パトロールカーが低速で車列の先頭に立ち、後続車を一定速度で走らせる行動は 「先頭固定」 と呼ばれます。
目的は次の通りです。
- 作業員が安全に落下物を回収できるようにする
- 危険箇所に後続車が突っ込むのを防ぐ
- 周辺交通を統制して事故を回避する
高速道路の安全を守るための、非常に重要な作業です。
先頭固定が行われるケース
落下物対応以外にも、先頭固定が必要な場面があります。
- 道路工事で短時間だけ作業スペースを確保したいとき
- 車両故障対応で一時的に通行を抑制したいとき
- 路面異常や危険箇所のチェックが必要なとき
このような場合も、数km手前からパトロールカーが低速で先頭固定を行うことがあります。
落下物が危険な理由
高速道路で落下物に遭遇すると、次のような危険が生まれます。
- ハンドル操作の乱れによる事故
- 落下物の回避で急ブレーキ→追突事故
- バイクの転倒
- 大型車の踏破による飛散物事故
たった一枚の布や軽い物体でも、大きな事故に繋がるケースは多くあります。
そのためパトロールカーは「事故を起こさせないための予防措置」として、先頭固定を含む対応を行っているのです。
遭遇したときの正しい行動
パトロールカーの低速走行に出会ったら、ドライバーは次の対応を行う必要があります。
1. 追い越さない
何よりも大切なのは、絶対にパトロールカーを追い越さないこと。
追い越しは作業員の命を脅かす可能性があり、重大事故につながる危険行為です。
2. ハザードランプを点灯
後続車に「前方に異常がある」と知らせるため、ハザードを点灯します。
3. パトロールカーの速度に合わせて走行
無理な加速や急ブレーキは禁物。
車間距離を広く取り、ゆっくりついていきます。
4. 落ち着いて状況に対応
落下物の有無に関わらず、パトロールカーが道を安全にするまで協力する姿勢が大切です。
まとめ
高速道路で遅いパトロールカーに遭遇したとき、追い越してはいけないのには明確な理由があります。
- パトロールカーは落下物対応など“重要任務中”
- 低速走行は「先頭固定」という安全作業の一環
- 追い越しは作業員の危険につながる
- 遭遇時はハザードを点けて低速で追従する
高速道路の安全は、運転者一人ひとりの協力によって守られています。
次に低速走行するパトロールカーを見かけたら、ぜひ落ち着いて状況に合わせ、安全確保にご協力ください。
最後までお読みいただきありがとうございました!
