「偽ベスパ?」と噂されたスズキ・ジェンマとは何者か?松田優作バイクにそっくり!

「偽ベスパ?」と噂されたスズキ・ジェンマとは何者か?松田優作バイクにそっくり!
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1970年代後半、ヤマハ・パッソルを皮切りにスクーター文化が一気に盛り上がりを見せました。

その勢いは1980年代に入るとさらに加速し、各メーカーがこぞって独自色の強い原付スクーターを発売していく時代へ突入します。

そんな中で、「ホンダ・タクト」「ヤマハ・ジョグ」など強力なライバルが並ぶ中、スズキが投入したのが ジェンマ(Gemma) でした。

ジェンマは登場当初からどこかイタリアン・スクーターの象徴ともいえるベスパに似ていると話題になり、後には「偽ベスパ」「和製ベスパ」と呼ばれたことも。

しかし、その評価は外観だけで語れるものではありません。

むしろ 海外では本家ベスパと並ぶほど高く評価されていたスクーター だったのです。

ここでは、そんなジェンマの魅力や排気量ラインナップ、松田優作との意外な関係、海外評価について分かりやすく解説します。

  • 50ccのほか、80cc、90cc、125ccと排気量が細かく異なるジェンマが存在
  • 実は欧州で評価を得たジェンマ
  • その後のジェンマはどうなった?
目次

50ccのほか、80cc、90cc、125ccと排気量が細かく異なるジェンマが存在

画像引用元:SUZUKI

1981年、スズキは国内スクーター市場に向けてジェンマ50を発売しました。

他メーカーが軽量さや扱いやすさを重視していた中、ジェンマは重厚感あるボディと本格派志向の装備を備えていた点で異彩を放っていました。

デザインは“明らかにベスパっぽい”

  • 片持ちフロントサスペンション
  • フルサイズのレッグシールド
  • ホーンカバーの構造
  • サイドのエンジンカバー形状

など、随所にベスパ風の要素が感じられる設計。

しかし、スズキは公式に「ベスパを模した」とは一切認めておらず、ブランド独自の“高級原付スクーター”として売り出していました。

翌年登場のジェンマ125が松田優作バイクと激似だった

1982年には排気量を大きくした ジェンマ125 が登場。

このモデルこそ、松田優作が主演したドラマ『探偵物語』で乗っていた 白いベスパP150X と非常によく似ていると話題になりました。

当時の国産スクーターでは珍しい 4サイクル125ccエンジン を搭載し、パワーと静粛性を兼ね備えた“超本格派”として注目されました。

さらに細かく排気量を展開

スズキはジェンマシリーズを幅広い層に浸透させるべく、細かな排気量バリエーションを投入していきます。

  • 1983年:ジェンマ80(2スト)
  • 1986年:ジェンマ・クエスト90(2スト)
  • 1986年:ジェンマ・クエスト50(ジェンマの2代目)

特にクエスト50は性能面を大幅に強化し、

  • 最高出力6.5ps
  • 最大トルク0.82kgm
  • Vベルト無段変速でスムーズな加速
  • スズキ独自のANDF(制動時のノーズダイブ抑制機構)を採用

と、当時のスクーター競争の中でも“走りの良さ”で注目されたモデルとなりました。

実は欧州で評価を得たジェンマ

国内では「和製ベスパ」と揶揄されがちだったジェンマですが、海外ではむしろその構造美と実用性が高く評価されていました。

イギリスでは「Roadie」の名前で販売

ベスパ人気の高いイギリスでは、ジェンマ50・80・125が「Roadie」の名称で販売されました。

現地では、

  • ベスパと並んで街中を走る姿が見られる
  • 信頼性と価格のバランスが高いと評価

と、予想以上に受け入れられていたのです。

オーストリア・西ドイツでは「Puch Lido」に

当時、スズキと資本提携していたオーストリアのメーカー・プフ(Puch)がジェンマをOEMとして販売。

  • Puch Lido 50
  • Puch Lido 80
  • Puch Lido 125

という名称でオーストリア・西ドイツへ展開されました。

欧州のスクーター市場は独自の文化があり、日本車が評価されにくい傾向がありましたが、ジェンマは「扱いやすいベスパ」として一定の人気を獲得しています。

ジェンマは“実用性を備えたベスパ風スクーター”として認められた

デザインこそ似ていても、

  • 整備性
  • 信頼性
  • 国内メーカーならではの品質管理

の面で高評価を受けていたことが特徴です。

「ベスパのように見えるが、中身は日本製のしっかりしたスクーター」

このバランスが海外ユーザーに刺さったといえるでしょう。

その後のジェンマはどうなった?

ジェンマシリーズは1991年に一度生産を終了しますが、2008年に ジェンマ UL250 として復活。

スタイリッシュなマキシスクーターで、かつてのクラシカルな雰囲気とは全く異なる方向性でしたが、強い存在感を放ちました。

しかし、販売期間は5年ほどで終了し、2013年を最後に再び姿を消します。

まとめ

ジェンマは単なる「和製ベスパ」ではなく、スズキがスクーター市場に本気で挑んだ証でもあるモデルです。

この記事のまとめ

  • ジェンマは1981年に誕生したスズキの本格派スクーター
  • ベスパに似ていると話題だったが、設計は独自のもの
  • 松田優作の劇中バイクに似たジェンマ125が特に人気
  • 50〜125ccまで細かい排気量展開で幅広いユーザーに対応
  • イギリスやオーストリア・西ドイツでも高評価
  • 国内外で一定の評価を得た国産スクーターの名作

ジェンマは、80~90年代のスクーターブームの“陰の名車”ともいえる存在です。

今改めて見ると、ベスパに似ているだけでは語れない魅力に溢れています。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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