不正アクセスは、情報漏えいやデータ改ざん、業務停止など、企業活動に深刻なダメージを与えるサイバーリスクです。
近年は攻撃手法が巧妙化しており、「自社は狙われない」「大企業だけの問題」と考えていると、思わぬ被害に遭う可能性があります。
セキュリティ対策に不安がある方は、ぜひ参考にしてください。
- 不正アクセスとは?代表的な攻撃手口を理解する
- 不正アクセスを防ぐために今すぐできる5つの方法
- 不正アクセス被害が疑われたときの正しい対処手順
不正アクセスとは?代表的な攻撃手口を理解する

結論から言うと、不正アクセス対策は「日常的な予防」と「被害発生時の初動対応」の両立が不可欠です。
特別な知識がなくても、基本を押さえるだけでリスクは大きく下げられます。
対策を考える前に、まずは「どのように侵入されるのか」を知ることが重要です。
不正アクセスの多くは、以下2つのパターンに分類されます。
脆弱性を狙った侵入
OSやソフトウェア、サーバーには、設計上の欠陥や設定ミスが存在することがあります。
これらの弱点(脆弱性)を悪用し、第三者がシステム内部へ侵入するのが代表的な手口です。
脆弱性を放置すると、次のような被害につながります。
- Webサイトの改ざん
- 顧客情報や機密情報の漏えい
- マルウェアへの感染
- 他組織を攻撃するための踏み台化(サプライチェーン攻撃)
特に、アップデートされていないシステムは格好の標的になります。
ID・パスワードを使ったなりすまし
もうひとつ多いのが、正規ユーザーになりすましてログインする攻撃です。
代表的な手法には以下があります。
- 総当たり攻撃(考えられる組み合わせを片っ端から試す)
- パスワードリスト攻撃(過去に流出した情報を使い回す)
- フィッシング攻撃(偽サイトで認証情報を盗む)
推測しやすいパスワードや、複数サービスでの使い回しは、被害リスクを大きく高めます。
不正アクセスを防ぐために今すぐできる5つの方法
不正アクセス対策は、特別な設備がなくても実践できます。
ここでは、導入しやすく効果の高い5つの基本対策を紹介します。
①OS・ソフトウェアを常に最新状態に保つ
最も基本であり、最も重要な対策がアップデートです。
- OSの更新
- 業務ソフトの更新
- サーバーやCMSのアップデート
これらを怠ると、既知の脆弱性を放置することになります。
また、以下にも注意が必要です。
- サポート終了製品は使わない
- 利用していないサービスは停止・削除する
不要な機能を減らすこと自体が、攻撃対象を減らすことにつながります。
②セキュリティ対策ソフト・仕組みを導入する
不正アクセス対策には、目的に応じたセキュリティ対策が有効です。
- ファイアウォール
- WAF(Webアプリケーションファイアウォール)
- IDS(侵入検知システム)
- IPS(侵入防止システム)
すべてを導入する必要はありませんが、環境に合った対策を組み合わせることが重要です。
③多要素認証を導入する
IDとパスワードだけに頼る認証は、非常に危険です。
そこで有効なのが、多要素認証です。
- ワンタイムパスワード
- SMS認証
- 生体認証
これらを追加することで、パスワードが漏えいしても不正ログインを防ぎやすくなります。
④パスワード管理を徹底する
パスワードの管理不備は、不正アクセスの最大要因のひとつです。
- 大文字・小文字・数字・記号を組み合わせる
- できるだけ長い文字列にする
- 意味のある文字列を避ける
- サービスごとに異なるパスワードを設定する
覚えきれない場合は、管理ツールの活用も有効です。
⑤フリーWi-Fiの利用を見直す
公共のフリーWi-Fiは便利ですが、セキュリティ面ではリスクがあります。
- 通信内容を盗み見られる
- 偽アクセスポイントに接続させられる
社外で業務を行う場合は、安全な通信環境を選ぶことが重要です。
不正アクセス被害が疑われたときの正しい対処手順
どれだけ対策していても、被害を完全に防ぐことはできません。
万が一に備え、正しい初動対応を理解しておきましょう。
ネットワークから切断する
- LANケーブルを抜く
- Wi-Fiをオフにする
- 社内ネットワークから切断する
被害拡大を防ぐため、最優先で行います。
被害状況を確認する
- ログイン履歴の確認
- メール送受信履歴の確認
- セキュリティソフトでのスキャン
必要に応じて、フォレンジック業者への相談も検討します。
被害内容に応じた対応を行う
- ID・パスワードの変更
- クレジットカード会社への連絡
- 警察や関係機関への相談
- 機器の初期化
- 情報漏えい時の関係者対応
再発防止策の見直しも同時に行うことが重要です。
まとめ|不正アクセス対策は日常の積み重ねが鍵
不正アクセスは、企業・個人を問わず誰にでも起こり得ます。
- アップデートを怠らない
- 認証とパスワード管理を強化する
- 不審な通信環境を避ける
- 被害時の行動を事前に理解しておく
これらを実践することで、被害リスクは確実に下げられます。
最後までお読みいただきありがとうございました!
